美術品の鑑定について。素人に見極めは可能?
皆さん、美術品鑑定が自身でこなせたら楽だと思いませんか。
所持している美術品がどのくらいの価値か、本来は業者に頼むべき作業です。
しかし近頃、不適切に美術品を鑑定し、本来の価値より値下げて買取を行う悪徳業者も少なくありません。
そこでもし、ざっくりでもその物の価値を自身で理解していれば騙される事はないのです。
美術品の価値を自信でわかっておくというのは、詐欺対策にも繋がりますね。
でも実際、鑑定って自分だけで出来るものなのでしょうか?
今回はまずどんな鑑定方法があるかを調べ、実現可能かどうかを徹底調査しました。
美術品の鑑定方法についてまとめました
美術品の鑑定方法をいくつかご紹介します。
拡大観察
光学顕微鏡を用いる方法です。
値段を調べましたが安くても三万円前後といった感じです。
高い物になると15万円程していました。
紫外線や赤外線を用いた方法
紫外線等を用いて使用材料を推定します。
これは明らかに専門的ですね。
X線、γ線を用いた構造分析
X線、γ線を用いた構造分析をすることで、歴史的に貴重な作品の定性分析や定量分析を行うことができます。
この作業ができる場所は研究室に限定されていることが多いようで、作品を研究室まで運ぶ手間とその場を使用するための人脈が必要ですね。
検鏡分析
顕微鏡や偏光顕微鏡を用いて行う微量分析法です。
なんでも、敷物ガラス上で検液と試薬で様々な特殊的反応を行わせ、生成物の結晶を検出するなど、かなり専門的知識が必要となりそうな方法で、予備的確認を行う際に扱われるようです。
斑滴分析
古典的な方法の一つです。
微量分析
試料中の微量成分や微量の資料について行う科学分析で、扱う資料は基本的に1?10ミリグラム程度です。
科学調査には特殊な小型の器具を使用し秤量は微量分析用に設計された微量天秤を用いて行うため、かなり専門的でそれなりに用意が必要ですね。
素人には美術品の見極めは難しい・・・
上記の鑑定方法を見て頂ければ分かりますが、専門家の行う鑑定方法は素人からすればさっぱりな手段ばかりです。
恐らく機材を集めるだけでも何万という金額になるし、専門的知識の習得にも多大な時間を要するでしょう。
はっきり言いますが素人にこれほど上等な鑑定は不可能です。
では諦めましょうか・・・という訳には行きません。
素人にもなんとか、美術品を見極めるための手段があります。
勿論、鑑定自体、専門的な事ですからそれなりの労力と時間は必要になりますが・・・。
素人の努力で実現可能な美術品の見極め方についてピックアップしてみました。
本物をなるだけ多く目にする
美術館や博物館をとにかく多く回り本物を見ましょう。
そうして、鑑賞眼を養って行きます。
専門家の見極め方を勉強する
図書館に行きましょう。
そして専門家がどういうところを見ているかなど、専門家なりの見極め方を勉強して行きます。
情報交換
その分野での知り合いを作りましょう。
二人で効率アップ!!
といった形でどんどん情報を共有していき、美術品について詳しくなりましょう。
美術品に興味をお持ちの年頃であれば、近くに同じような興味をお持ちの方も少なからずいるでしょう。
一人で黙々と勉強するより共通の話題で盛り上がれる友人はいた方が、間違いなく楽しいです。
最後に・・・
私も今回の調査を行うまで、虫眼鏡一つあれば鑑定なんてコツ抑えてチョチョイのチョイでしょっ!なんて考えていましたが・・・。
全然甘かったですね笑
専門家の方が如何に凄い技術を有しているかが浮き彫りになりました。
しかしながら、私たちも努力していけば専門家とまではいきませんがある程度それに近い領域までは達することが可能な気がしてきました。
美術品自体に興味がある方はプロの鑑定師に頼るのではく、時間をかけて知識を豊富にして行く事もまた人生における一つの至高になるかも分かりませんね。